<11月>節子先生のひとりごとを更新

「45年たちました②」

ようやく沖縄も秋らしくなって来ました。

先日、明先生の恩師である
岩崎セツコ先生が
秋の叙勲を受けられました。
おめでとうございます。
秋と言えば芸術の秋と言いますが、
私がお会いした数多くの
文化人の中から心に残っている
裏話を…
ウィーンオーケストラの
主要メンバーがシーズンオフ
(演奏家も野球選手と
同じようにシーズンオフがあります)を
利用して室内楽(人数が少ない)の
演奏を沖縄で開かれたとき、
演奏が終わって
主人がドイツ料理が
得意というので自宅にお招きして
楽しいひとときを
過ごして頂きました。
お酒(勿論黒ビール)や
お料理(自家製のチーズ、
ザワクラウト、腸詰め、
ポテトグラタン、
黒パン等々)を楽しく
召し上がって頂いた時、
メンバーの一人がピアノを
弾きはじめました。
するとそれぞれのメンバーが自分の
パートではない楽器で演奏を
始め見事な演奏会になりました。
世界で超一流の人達の遊び方、
楽しみ方はおしゃれだなと、
その実力と共に大変感動しました。
又、ドイツ交響楽団の方からは
本場の黒ビールを頂き、
その濃と香りに日本物では
味わえない一刻を過ごしました。
日本人で初めてフランス政府から
御前ピアノ演奏を許された
故、渡辺けんじ(けんいち?)さんの
フランスの香り漂う演奏。
この先生もお酒(東北出身という事で
日本酒がとてもお好きでした、
お礼に美味しいお米を
送って頂きました)が
入ってリラックスされた時の
演奏は本当に楽しい演奏で、
小さかった明先生を膝に乗せて
連弾までして頂きました。
明先生が
フランス物(特にドビュッシー等)に
曳かれるのはこの時が
原点かも知れません。
落語家の林家木久扇さん(喜久翁)からは
『人生は午後からが美しい』
という色紙を頂戴しました。
まだまだお会いした方々は
数え切れませんが、
50周年の時にでも
写真集でお見せしたいと思っています。

ではごきげんよう。