<11月>節子先生のひとりごとを更新

母へ。

母が逝きました。

96才でした(満年齢)

生前「おじいちゃん(自分の夫)と

同じ95才でいくよ」と

言っていました。

その通りに逝きました。

母はすごく計画的な人でした。

命日は孫の誕生日。

523日でした。そして厳しい人でした。

私の小学生時代のお稽古事はつづりかた(今の作文)、

絵画、ピアノ、家庭教師(塾がない時代)お茶、お花、

大丸デパート子供服のモデル、毎日遊ぶ時間はありませんでした。

おそるおそる、「何かをやめたい」と言った時、

「どの口がそれを言う!!」とひどく叱られました。

また、休むことも許されません。

「学校は休んでもいい、毎日のことだからすぐ取り戻せるだろう。

お稽古は一回ずつが勝負なのだから」と言う理由でした。

ただ、6年になり学校を卒業するとき、

「これであなたも大人になったので

一つ一生続けられるものを選びなさい、

後は全部捨てて構わない」

母の誘導に引っかかり

見事に現在ピアノをしています。

母の心づもりは一人娘である私が生きて行く上で

「手に職を」と言うことのようでした。

今、母に感謝しています。

今この歳になって今更ながら母の偉大さに気づいています。

娘もあと少しで結婚します。

新居も決まりました。

やがて姓も変わります。

とても理解ある優しい旦那様です。

「おばあちゃん、メイはお嫁ちゃんになるよ。

おじいちゃんといつまでも仲良くね」

安らかに。

ではごきげんよう。