母が逝きました。
96才でした(満年齢)
生前「おじいちゃん(自分の夫)と
同じ95才でいくよ」と
言っていました。
その通りに逝きました。
母はすごく計画的な人でした。
命日は孫の誕生日。
5月23日でした。そして厳しい人でした。
私の小学生時代のお稽古事はつづりかた(今の作文)、
絵画、ピアノ、家庭教師(塾がない時代)お茶、お花、
大丸デパート子供服のモデル、毎日遊ぶ時間はありませんでした。
おそるおそる、「何かをやめたい」と言った時、
「どの口がそれを言う!!」とひどく叱られました。
また、休むことも許されません。
「学校は休んでもいい、毎日のことだからすぐ取り戻せるだろう。
お稽古は一回ずつが勝負なのだから」と言う理由でした。
ただ、6年になり学校を卒業するとき、
「これであなたも大人になったので
一つ一生続けられるものを選びなさい、
後は全部捨てて構わない」
母の誘導に引っかかり
見事に現在ピアノをしています。
母の心づもりは一人娘である私が生きて行く上で
「手に職を」と言うことのようでした。
今、母に感謝しています。
今この歳になって今更ながら母の偉大さに気づいています。
娘もあと少しで結婚します。
新居も決まりました。
やがて姓も変わります。
とても理解ある優しい旦那様です。
「おばあちゃん、メイはお嫁ちゃんになるよ。
おじいちゃんといつまでも仲良くね」
安らかに。
ではごきげんよう。